王様の耳は驢馬の耳

週一の更新で受け売りを書き散らしております。

自殺は卑怯か その壱

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 自殺は卑怯かどうか。この場合の卑怯とは勇気がなく臆病な様を指すが、自殺には相当の覚悟が必要であることは、今生きている人間であれば誰もが同意するところであろう。自殺する程の勇気があればと、よく耳にする言葉であるが、知ってか知らずかある程度まで勇気が必要である行為だと認めている。ニーチェ曰く、

自殺に対する勇敢は、生存に対する勇敢と同一である。

 今回はこの自殺という議論多き行為に焦点を当てて考えてみたい。

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宗教は軽蔑すべき迷信か その壱

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 冒頭から私事で恐縮だが、筆者はこれまで信仰心を抱いたことがない。何となれば自身、理知こそが真理に到達できると信じていたからである。故に宗教などまさに迷信、盲信の極みであると高をくくっていたのである。今でこそ多少の理解は有るものの、信仰を得るまでには至ってはいない。その上で述べるのであるから、至らぬ所もあろう。

 当ブログではかなりの比重を宗教に置いている。しかし筆者は特定の宗教に帰属していない。何故と言えば、信じられないからである。ではなぜ斯くも筆者が宗教を論じるのか。それは宗教が迷信であるという謬見を払わんがためである。

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