王様の耳は驢馬の耳

週一の更新で受け売りを書き散らしております。

アメリカ外交の伝統的特徴

 アメリカの外交の伝統的特徴は英国のネイティブアメリカンに対する植民事業をその基盤とする。後述するがそれは豪州やニュージーランドの侵略とも差異は有るが、何れにせよ英国人の狡猾なる残虐性がこれらの植民事業、否、侵略史から浮かび上がってくる。

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戦争と美 其の弐

 美しいままの死は未完で、未完の美は真の美ではなく、虚偽の美しさであって、泡沫のような虚しい幻影にすぎないのか。前回に続いて戦争の中の美しさに関する考察を続けたい。

 前回同様予め断って置くが、これは戦争の悲惨さだけを高調する世間一般に対する別の一側面を示さんとしたものである。早速始めよう。

 

bambawest.hatenablog.com

 

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戦争と美 其の壱

 今回の投稿は戦争についてである。言わば今までの戦争に関する記事は、地ならしと言えよう。

 以前からの投稿にも増して、まず理解されないであろうことを承知で述べたい。動もすれば左右の別なく袋叩きにされることも分かっているが、これは筆者が幾つかの戦争体験者が残した著書を読んで素直に感じたことである。

 そして戦争に対する世間一般の印象は悲惨の一言であるが、それは戦争の一側面に於いては正しいであろう。が、今回と次回で別の側面を示したい。

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軍人と政治家よりの教訓

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 日本は明治以来、政治と軍事を分離してきた。軍国主義批判が喧しい現代では正しい政治形態とされているが、果たしてそうであろうか。

 我が国に於いては鎌倉時代から江戸時代末期までの凡そ七世紀、武士が政権を握って来たという伝統に反する失政であったと大川周明は指摘する。

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国民である前に人間か

 

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人は第一に人間でなければならない。人間としての基本が成って、漸く国民であることが出来るのである。

 故に日本または日本人ということに固執するのは、真実の人間となる根拠足り得ないというのである。なるほど、人としての踏むべき道を把握し、未熟なる自己を克服した上で初めて日本国民たることが出来るというわけである。が、筆者の考えは違う。

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