思想
自殺は卑怯かどうか。この場合の卑怯とは勇気がなく臆病な様を指すが、自殺には相当の覚悟が必要であることは、今生きている人間であれば誰もが同意するところであろう。自殺する程の勇気があればと、よく耳にする言葉であるが、知ってか知らずかある程度ま…
前回の続いて今回も読書と学問に就いてである。読書が著作をある種の崇拝になると、有害無益に陥る弊に就いて述べた。 bambawest.hatenablog.com ではどうすれば可いのか。
筆者は毎年50冊程度本を読む。読書家を自認する諸氏からすれば、嗤われる冊数だろう。遊興に耽りたい気持ちに鞭し、寸暇を惜しんで読書に努めては居るつもりであるが、果たしてこれで道を得られるのかどうか、甚だ心許ない。 周囲からの視線も、必ずしも温…
過激な表題で煽っているようだが、そんな気は全くないのだ。筆者自身、戦争は無い方が好いという気持ちは人並みにある。しかし人間本性として戦いを否定し去って、果たしてそれが正しいのか否か。ここで考えて見る価値はある。
福沢諭吉 瘠我慢の説 瘠我慢の説 殺人散財は一時の禍にして、士風の維持は万世の要なり。
ギルバート・ケイス・チェスタトンの「正統とは何か」を以前に首を傾げながら読んだ。以下は有名な一節であるが、やはりどうしても引っ掛かるのである。
ncase.me これは或るサイトで紹介されていた、多角形(多種族)社会のシミュレーションである。前提も過程も、その結果も疑問の残る実験であるが、色々と考えさせられる。
戦争は無くならない (1984年) 作者: 松原正 出版社/メーカー: 地球社 発売日: 1984/01 メディア: 単行本 クリック: 16回 この商品を含むブログ (4件) を見る 備忘録を兼ねて注目した要点を箇条書きにした。
下は松原正氏出演ラジオ番組より文字起こししたものである。 「一朝有事の際の、敵兵を殺すために、つまり戦争のために自衛隊は存在しているのだ。それなのに制服が「戦争はないに越したことはない」と言う。
小林秀雄の「考えるヒント」からの抜粋。 文学はさっぱりわからん。政治に関して殊に印象に残ったところだけでも、残しておきたい。
繁忙期もようやく終わり、その間「労働」についてつらつら惟んみた事など書いてみたい。労働の定義は頭や体を(或いは心も)使って働くことだが、その主なる目的は生活の糧を得ることであることは概ね同意を得られるところであろう。 ここで思うのは、労働の真…
トゥキディデス*1の「戦史」より、有名なメロス島*2の対話。 国際交際の不文律は弱肉強食、独善主義である。それをトゥキディデスは見事に描いている。古今東西、純粋に他国のために自国を犠牲にした国家を、私は寡聞にして知らない。 *1:古代アテナイの歴史…