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王様の耳は驢馬の耳

受け売りを書いているだけです。気になさらないで下さい。

日本資本主義の精神を読んで その弐

「日本資本主義の精神」の著者、山本七平氏は言う。江戸時代は日本の歴史の中で、最も興味深い時代であり、およそ二百五十年の治世のうちに「自前の秩序」を確立した。 本著のなかで最も強調されるのは石田梅岩であるが、彼の思想の基礎には鈴木正三がある。…

日本資本主義の精神を読んで その壱

「日本資本主義の精神」は昭和54年に刊行された。著者の山本七平は日本の資本主義の精神的原型を江戸時代のサラリーマンにあるとしている。故に江戸時代を知ることが現代を知ることになると述べる。本著では江戸時代サラリーマンの精神構造の形成に影響力…

イソップ寓話の教訓

蛙たちは民衆政治に飽きて毎日ゲコゲコ鳴くだけ。 そこで神様に王様を送ってくださるようお願いした。 ところが送られたのは一本の棒杭。 蛙たちは口もきかず動きもしない王様をやがては馬鹿にした。 動く王様を送ってくだされ。 そこで神様は鶴をお遣わしに…

日本の於ける理性の傳統を読んで その四

前回と前々回は「道理」と「自由」が鎌倉時代からの日本の精神史に影響の大なるを概略的に見てきた。この二つの思想が日本の近代の幕開けの標識語であるとする小堀桂一郎先生の主張であることは前回にも触れた。今回は「天道」について本著をもとに書いてみ…

日本の於ける理性の傳統を読んで その参

前回の記事で「自由」に触れたが、今回は少しこれに言及してみたい。前回からの繰り返しになるが自由は明治以降FreedomやLibertyの訳語であると言われているが、俗説に過ぎない。これはもともと仏教語で大陸から伝わり古くから日本にあり、日本書紀にも見ら…

日本に於ける理性の傳統を読んで その弐

前記事で道理が近代開始の標識後であると、小堀桂一郎先生が著書において述べられた。では道理とは如何に把握され、どこまで浸透していたのか。 bambawest.hatenablog.com

日本に於ける理性の傳統を読んで その壱

歴史の区分は幾つかに分けられるが、今日において通説となっているものは古代・中世・近世・近代・現代の五分法であろう。中世と言えば政情不安定で、戦乱や疫病が社会全体を覆い停滞が甚だしい時代とされ、暗黒時代とも呼ばれる。この歴史区分には諸説あり…

アメリカ外交の伝統的特徴

アメリカの外交の伝統的特徴は英国のネイティブアメリカンに対する植民事業をその基盤とする。後述するがそれは豪州やニュージーランドの侵略とも差異は有るが、何れにせよ英国人の狡猾なる残虐性がこれらの植民事業、否、侵略史から浮かび上がってくる。

軍人と政治家よりの教訓

日本は明治以来、政治と軍事を分離してきた。軍国主義批判が喧しい現代では正しい政治形態とされているが、果たしてそうであろうか。 我が国に於いては鎌倉時代から江戸時代末期までの凡そ七世紀、武士が政権を握って来たという伝統に反する失政であったと大…