「戦争の変遷」を読んで その一
また戦争の話に戻ってしまうのでどうも恐縮である。人気ブロガーであればこうして読者の心を離れさせてしまうのだろうが、筆者のブログにはそもそも離れていくだけの読者を持たないので気楽である。では本題に入ろう。
今回とりあげる「戦争の変遷」は、以前紹介した挑発的だが示唆に富んだ作品である「戦争文化論」と同じ著者、マーチン・ファン・クレフェルトの作品だ。出版されたのは「戦争の変遷」が先なので、紹介する順序としては逆になるが、どちらの著作も戦争に関しては実に興味深い考察がなされている。なお戦争に対して反射的嫌悪感や忌避感をお持ちの方は前作と同じく読まないほうがよいとおもう。
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