王様の耳は驢馬の耳

週一の更新で受け売りを書き散らしております。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「倫理学」を読んで その十七

ようやく最終巻の四巻目に入る。和辻はこれまでは諸国民が「為した」行為を考察してきたわけだが、ここからは「何を為すべきであるか」を見ていく。

「倫理学」を読んで その十六

国土の自覚は国家の自覚 人間存在の空間性が人倫的組織として展開することで家や庭、村落や田畑などで具体的場面に表現されていることを見てきた。それらはそれぞれの共同体に「固有のもの」であり、この固有の存在を担っている自然の姿は「地面に一ぱいに敷…

「倫理学」を読んで その十五

歴史は国家の自覚 人間存在の構造として空間性と時間性とがあることを以前に触れた。交通と通信は人間存在の空間性を現し、その空間的な主体的ひろがりは同時に「主体的人間の時間性」を現す。 人間存在は主体的にひろがっている。が、そのひろがりは、主体…

「倫理学」を読んで その十四

引き続いて国家に関する「倫理学」の考察の跡を辿っていこう。