王様の耳は驢馬の耳

週一の更新で受け売りを書き散らしております。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

日本資本主義の精神を読んで その弐

「日本資本主義の精神」の著者、山本七平氏は言う。江戸時代は日本の歴史の中で、最も興味深い時代であり、およそ二百五十年の治世のうちに「自前の秩序」を確立した。 本著のなかで最も強調されるのは石田梅岩であるが、彼の思想の基礎には鈴木正三がある。…

日本資本主義の精神を読んで その壱

「日本資本主義の精神」は昭和54年に刊行された。著者の山本七平は日本の資本主義の精神的原型を江戸時代のサラリーマンにあるとしている。故に江戸時代を知ることが現代を知ることになると述べる。本著では江戸時代サラリーマンの精神構造の形成に影響力…

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の最終話を観て

白状するが当ブログ筆者はヲタクである。アニメも観れば漫画も愛読している。TVゲームも好きなのだが、歳のせいか前ほどの情熱はすっかり影を潜めて、購入はするが手すら付けないことが屡々ある。 見出しにあるように「やはり俺の青春ラブコメはまちがってい…

世間の誇張について

テレビを見ていて一々目につくのがその過剰演出である。こういった軽佻浮薄なる世相に辟易されている心ある常識人は少なくないと思われる。 さて、そんなような風潮は十七世紀スペインでもあったのか、すでに予め忠告されていたようである。 バルタサール・…