王様の耳は驢馬の耳

週一の更新で受け売りを書き散らしております。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「戦争文化論」を読んで その二

今回もマーチン・ファン・クレフェルトの「戦争文化論」をとり上げたい。前回不愉快に思った方は読まないことをお勧めする。おそらく今回も、おそらく前回よりもっと不愉快になるだろうからだ。

「戦争文化論」を読んで その一

理論的に考えれば、戦争は目的を達成する一つの手段である。野蛮ではあるが、ある集団の利益を図ることを意図して、その集団と対立する人々を殺し、傷つけ、あるいは他の手段で無力化する合理的な活動である。 上の一節から始まる「戦争文化論」は歴史学者で…

「インテリジェンス入門」を読んで その弐

前回はドイツとフランスの情報活動に触れた。今回はイギリスの情報活動に関して少し触れてみたい。情報活動一つとってみても、ずいぶん文化の違いが表れてくるものである。 インテリジェンス入門 作者: 柏原竜一 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2009/08…

「インテリジェンス入門」を読んで その壱

ご承知だとは思うが、今回扱うインテリジェンスとは知能や知識のことを指すのではなく、諜報活動のことをいう。筆者はあまり技術的なことには関心が薄いのだが、たまたま手にとる機会があったのでここで紹介したい。 著者である柏原氏は本の冒頭で「情報機関…

「戦争学原論」を読んで その参

今回も前回同様「戦争学原論」を扱う。 さっそくだが前回の続きをしたい。