王様の耳は驢馬の耳

週一の更新で受け売りを書き散らしております。

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

喫煙の規制について

普段筆者は時事問題は扱わない。テレビも観ない上に、新聞もろくに読まないため世事に疎いのもそうだが、そもそも時事問題は枝葉の話であり、その問題の根は世の空気や思想にあると考えているためである。 今回は空気ではないが、喫煙の規制について多少意見…

イソップ寓話の教訓

蛙たちは民衆政治に飽きて毎日ゲコゲコ鳴くだけ。 そこで神様に王様を送ってくださるようお願いした。 ところが送られたのは一本の棒杭。 蛙たちは口もきかず動きもしない王様をやがては馬鹿にした。 動く王様を送ってくだされ。 そこで神様は鶴をお遣わしに…

日本の於ける理性の傳統を読んで その四

前回と前々回は「道理」と「自由」が鎌倉時代からの日本の精神史に影響の大なるを概略的に見てきた。この二つの思想が日本の近代の幕開けの標識語であるとする小堀桂一郎先生の主張であることは前回にも触れた。今回は「天道」について本著をもとに書いてみ…

日本の於ける理性の傳統を読んで その参

前回の記事で「自由」に触れたが、今回は少しこれに言及してみたい。前回からの繰り返しになるが自由は明治以降FreedomやLibertyの訳語であると言われているが、俗説に過ぎない。これはもともと仏教語で大陸から伝わり古くから日本にあり、日本書紀にも見ら…

日本に於ける理性の傳統を読んで その弐

前記事で道理が近代開始の標識後であると、小堀桂一郎先生が著書において述べられた。では道理とは如何に把握され、どこまで浸透していたのか。 bambawest.hatenablog.com