「倫理学」を読んで その十五
歴史は国家の自覚
人間存在の構造として空間性と時間性とがあることを以前に触れた。交通と通信は人間存在の空間性を現し、その空間的な主体的ひろがりは同時に「主体的人間の時間性」を現す。
人間存在は主体的にひろがっている。が、そのひろがりは、主体的な連絡として、既存の間柄を担いつつ現前の行動において可能的な間柄を目ざす、というごとき構造を持たざるを得ない。
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「倫理学」を読んで その十二
ここからは第三分冊に入る。ようやく半分を過ぎたことになるが、もうしばらくこの書に付き合うことになる。今回は国家について和辻の考えを見ていこう。
続きを読む「倫理学」を読んで その十一
今回は文化面から人倫的組織に関する和辻の考察を見てみよう。
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